20代の私が持つ「不安」から生まれた“お金づきあい”の本
担当編集者:ポプラ社  企画編集部 天野潤平さん

「いまの収入では結婚できても子どもは持てないかもかもしれない」
「将来、年金ってあてになるの?」
「定年までにいくら貯めておけば安心なのだろう」
「投資の本をよく見かけるけど、はじめたほうがいいのかな」
「保険って複雑そう。そもそも入る必要あるの?」

本書は、20代の私が持つ「不安」から生まれました。ライフネット生命の出口会長の知見の広さと深さはこれまでの著書を通して知っていましたし、若者のために還暦で生命保険会社を起業した行動力には尊敬の念を抱いておりました。出口さんなら若者のフトコロ事情にも詳しいし、歴史と世界、両軸からお金を語ってくれる。不安も解消されて、一生お金に困らない知恵も手に入る。本もできるし一石二鳥、いや一石三鳥だ!

『働く君に伝えたい「お金」の教養』(出口治明著/ポプラ社刊)

……と、半ばよこしまな気持ちからこの企画は始まりました。ときには「出口さんは逃げ切り世代だからそんなことが言えるんです」と、無礼なことを口走ったこともありましたが、それでも笑顔を絶やさず、データとファクトをもって徹底的に不安を叩き潰してくれました。本書は、出口さんから教わったお金の不安に対抗するための答えを、対話形式で、5つの講義としてまとめています。受講科目は「知る」「使う」「貯める」「殖やす」「稼ぐ」。読み進めるたびに、「お金」の教養がしっかり身についていく構成になっています。

本書をつくるまで、私はなんとなくお金を垂れ流し、「このままでいいのかな」と、なんとなく不安になっていました。でも、出口さんの講義を受けた今だからこそ言えるのは、「このままでいいわけがない!」ということ。今、真剣にお金に向き合っておかないと、残りの人生絶対に後悔する。なぜなら、第2講「使う」編にあるとおり、「お金の使い方を考えることは、自分が何を楽しいと思い何を大切にし、どんな人間になりたいかを自問自答すること」だから。

私たちは、お金の定義など、テスト用の知識は教わりますが、肝心の「お金づきあい」については教わらないまま大人になります。出口さんはそんな私たちに、困難な社会で生き抜くために必要な武器=「お金リテラシー」を授けてくれています。

「お金づきあい」は社会人にとって必修科目。今のうちに身につけておきましょう。