利用するには何か準備が必要?

家のWi-Fi環境を整えておいたほうがいいだろう。VODは基本的に、データを読み込みながら同時に再生する「ストリーミング」方式で動画配信している。ダウンロードして視聴するのに比べて、あまり待たずに動画を見始められるのが特徴だ。

「ストリーミング方式で動画を見るには、常にネットにつなげている必要があります。動画はデータのサイズが大きいので、スマホで見続けていると、データ通信量の上限をすぐ超過します。たとえば、某社で高画質なHDの動画を見る場合、仮にスマホのデータ通信量を5GBで契約していたとしたら、動画を約3時間見ただけで、5GB分使い切ります。低画質に切り替えても、33時間で終了。これでは、せっかく見放題なのにもったいないですよね。つまり、家で長時間動画を見たいなら、データ通信量の制限がないWi-Fi環境であることが必須なのです」(ITライター 上倉 賢さん)

また、大画面で見たい人は、テレビで見るためのデバイスも準備しておこう。

「最初からVOD対応のテレビもありますが、種類が少なく高額です。普通のテレビでも、数千円で購入できる『Chromecast』などのデバイスを接続すれば簡単に視聴できます」(同)

会社はどこを選ぶべき?

定額制VODを手掛ける主要な会社は『U-NEXT』、『Hulu』、『Netflix』、『TSUTAYA TV』、『dTV』、『Amazonプライム・ビデオ』の6社だ。また、2016年8月1日にはフジテレビが「FOD(フジテレビオンデマンド)」を開始。今後も選択肢は増えそうだ。

「会社選びで最も重要なのは、見たいコンテンツがあるかどうか。会社によって動画本数は違いますが、見放題の映画のラインアップには大差がありません。ですが、それ以外の部分に注目すると、『Netflix』はオリジナルドラマが話題ですし『Hulu』は海外ドラマが充実しているなど、各社のカラーがあります。どの会社も無料お試し期間があるので、自分に合うものを探すといいと思います」(同)

そのほか、会社によっては見放題動画のほかに別料金のPPV(有料動画)があることも。また、1人がスマホ、1人がテレビなどで同時に別番組を視聴できたり、本の読み放題など別種のサービスが付帯する場合もあるので、吟味したい。