限られた機材を効率よく使っているため、遅延が起こりやすいことが想定できますし、1日1便しかないルートで欠航となると、原則ほかの航空会社への振り替えはないので、翌日以降の便への振り替えとなり、宿泊費などが必要になる場合は自己負担となる可能性もあります。

特に機内持ち込み荷物とカウンターで預ける荷物の規定には注意しておいたほうがよさそう。荷物を預ける場合は基本的には有料で、荷物の重さによってプラス料金が発生することも。また、荷物を預けることを事前予約しておくのがおすすめです。当日預ける場合には事前予約より高くなる場合があるようです。

国内線を運航している主なLCC5社の特徴

それぞれのLCCは、運行している路線や力を入れているエリアに特徴があるので、国内線を運航している主なLCC5社の特徴を調べてみました。

スカイマーク(http://www.skymark.co.jp/)は、1998年9月に国内でいちばん最初に開業したLCCです。最初は東京⇔福岡間の就航からスタートしましたが、今では9カ所の就航地間で毎日18路線を運航しています。スカイマークは、東京の空港を成田ではなく羽田を使っているのが特徴。なかでも、搭乗3日前まで予約可能でおトクな「いま得」という料金設定には注目です。業績が悪化したため、2015年1月に民事再生法適用を申請し、株式は上場廃止になりましたが、その後も事業は継続。ANAホールディングスなどから支援を受け、再建計画を進めています。

ジェットスター・ジャパン(http://www.jetstar.com/jp/)は、オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア路線を中心に運行するジェットスターグループの会社で、カンタスグループ、日本航空、三菱商事などが出資しています。日本の国内線は2012年7月から就航を開始。現在、就航地は全国11都市、18路線で1日最大100便超の運行を行っています(同社ホームページより)。他社よりも運賃が高い場合は、10%引きになるという「最低価格保証」があるほか、座席指定や受託手荷物などのオプションをまとめて追加できる「ちゃっかりPlus」や「しっかりMax」などの料金設定も。