女性を本気で伸ばしたい会社と口先だけの会社は、どこが違うのでしょうか。どうすれば見極められるのでしょうか。
「女性管理職比率」や「役員比率」だけでは見えてこない、企業の“本気度”がわかる独自の格付け方法を編み出しました。

ハードワークが常態化し、人が定着しない会社

※ブラック的企業とは? 格付けのA~Cの定義とは?
【あなたが働く企業はどのタイプ? 6つのタイプ別「企業の特徴」http://woman.president.jp/articles/-/788】を参照

ここでいうブラック的とは、以下のような5つの特徴をもっている企業を指しています。

[1]入り口は広い(総合職採用に占める女性の割合が高い)
[2]定着が悪い(3年定着率が低い)
[3]長く勤められない(平均勤続年数が短い)
[4]有給休暇が取れていない
[5]役職者の女性比率が高くはない

これらの特徴を合わせると、「入りやすいが、ハードワークが続くため、定着せず、昇進している女性が少なくなっている」といえるでしょう。こうした特徴を、ここでは“ブラック的”と表しました。

世間でいわれるブラック企業のイメージ=「違法行為が横行していて社員を使い捨てている」という意ではありません。

なぜ、ハードワークになってしまうのか

さて、これらの企業はなぜ、ワークライフバランスが整えられず、ハードワークとなってしまうのでしょうか。その理由の一つとして考えられるのが、成長産業であり、そのため、人手不足になっている、ということが挙げられそうです。

表に挙がった企業群を見てみると、ゲーム事業や葬儀関連、eコマース、医療・介護向け食事事業などがその主たる事業といえます。つまり、少子高齢化でビジネスチャンスが少なくなっている日本の、数少ない成長分野で、業績を上げている有望企業ともいえるのです。

しかも、こうしたハードワーク企業であれば、ともすると情報を隠すきらいがある中で、多くの指標を公開している点も評価できるでしょう。それだけ、現状に課題を感じ、「変えていかなければならない」と考えているとも受け取れます。

なぜか、女性が管理職になりにくい

と、ここまでを割り引いて考えても、一つだけ、気になる点が残ります。それが、管理職に占める女性社員の少なさです。

仮に成長産業で多忙すぎるから定着が悪いとしても、それは男性でも同じ条件のはずです。ならば、なんとか生き残ることができた場合、そもそも採用数に占める女性比率が多いのだから、役職者への昇進は女性も多くなるはずです。

何らかの理由で、女性が男性よりも離職する状況が続いていると考えられます。その点が、少し気にかかるといえそうです。