代表の話に引き込まれて

前職では、プラットフォームの構築、子会社の設立、グローバル展開など、目まぐるしく社内が動く中で全速力で走り、業務の知識だけでなくマネジメントなどを含め多くのことを学びました。4年半駆け抜けてふと立ち止まったときに、今まで得てきた知識や経験を今度はアウトプットしていきたい、スタートアップの中枢で組織を作っていきたいと思うようになりました。

13年に代表の山田(進太郎)がメルカリを創業したのは記事で読んでいました。でも正直そのときは「フリマか……全然、興味ないな」って(笑)。それから半年間、すっかり忘れていたのですが、転職を決意したタイミングで「そう言えばメルカリ、どうなったかな」と思い出したんです。山田とは知り合いではなかったので、Facebook経由で共通の知り合いを探して紹介してもらいました。話してみたらしっくりきて、とんとん拍子で決めてしまいました。

当時消費税が増税になり個人間取引が増えることや、世界でのシェアリングエコノミーの広がりの可能性について山田から話を聞く中で、フリマだけではなく、シェアリングエコノミーという大きなくくりの中でビジネスが展開できそうであることに興味を持ちました。モノだけではなく、時間やスキルなどをシェアできる世の中ってすごく素敵じゃないですか。日本の女性は特に、出産してから仕事に復帰できない人もまだまだ多いので、自らの能力を活かして、少しの時間でスキルがシェアできたら経済効果も大きいなと。また、海外展開も前向きに考えていたので、それなら海外子会社を管理した経験も活かせるので、すごくおもしろいなと思いました。

構成=Top communication 撮影=向井 渉