ブラジャーの劣化と体型の変化を見極めて!

――捨て時が分からなかったり、少しくたびれていてもデザインが気に入っていたりして、同じブラジャーを使い続けている人もいるかと思います。プロから見ると、ブラジャーの捨て時とはいつですか。

【金岡】捨て時・替え時のポイントは2つあります。1つはワイヤーの変形や、調整してもストラップがズレるなど、ブラジャーそのものの劣化です。もう1つは体型の変化により、ブラジャーが合わなくなる場合です。こちらはご自身での判断が難しいことも多いです。ワコールの店舗ではビューティーアドバイザーが相談を受けておりますので、判断に迷うブラジャーがお手元にあれば、お持ちください。

――体型は知らないうちに変わるものなのですか?

【金岡】お肌と同じく、加齢によりバストもエイジングするということが、2010年に弊社の研究で明らかになりました。個人差もあるのですが、デコルテのボリュームが落ちた状態が、バストのエイジングのステップ1です。その後のステップとしては、バストの下の部分がたわみ、乳頭も下向きになり、最終的には外に流れ、バスト自体が下がります。これは誰にでも起こり、一度エイジングの段階が進んだバストは、それ以前の状態には戻りません。

バストは脂肪と乳腺と、それらをまとめるように支えるクーパー靭帯などからできています。筋肉でできていれば鍛えられますが、脂肪は鍛えられません。このバストのエイジングの大敵は揺れです。揺れることで、クーパー靭帯が切れたり伸びたりした結果、脂肪の重みでバストが下がってしまうのです。また、脂肪の重みだけでなく、年齢と共に皮膚が柔らかくなっていくことも原因です。

 
【左】バストのエイジングが進むステップを示した図。ステップ1の上胸がそげて、デコルテのボリュームが落ちる段階で、加齢による変化に気付く人が多いとのこと。【右】バストの構造。(画像提供 ワコール)