正社員として働く30代~50代の男女1000人にアンケート調査を実施したところ、女性管理職ほど、社内政治の大切さを痛感していることがわかりました。社内でやりたいことを実現するために、管理職になる前から身につけておくべきこととは何なのでしょう。経験豊富な男女7人による「社内政治学」の白熱教室、開講です。

1000人アンケートで判明! 「9割の女性管理職が政治力の大切さ増す」と回答
●解説してくれる先生:高城幸司さん

写真を拡大
女性管理職1000人に聞いた「社内政治」についてのアンケート結果(アンケート調査=NTTコム オンライン)

アンケートで非管理職の8割以上が「社内政治とかかわりたくない」と答えていますが、そもそも皆さん、社内政治って何だと思います? あの人は私のことをかわいがってくれるといった、人の好き嫌いのこと? 給湯室での人間関係? 派閥という言葉も耳にしますね。

管理職ではない人からすると、よくわからないし怖いと感じることも多いと思いますが、大前提として覚えてほしいのは「社内政治と人間関係は必ずしも同じではない」ということです。

社内政治とは、自分がやりたいことをやるための手段です。極論を言うと、その会社でやりたいことがない人にとっては「社内政治学」は学ばなくてもよいもの。でも、やりたいことがある人には向き合わないといけない「現実」なんですね。だからアンケートでも女性管理職の7割が「いい仕事をするためには社内政治が必要」と答え、9割の人が管理職になるとその必要性がさらに増すと回答しました。

やりたいことを実現する過程で管理職にもなりますが、いざなってみると、それは同じ会社に勤めていてもまったく違う「群れ」に入ったことを意味します。ほぼ全員が男性で、しかも主流を担う40代、50代は、特に群れをなしたがるバブル世代。彼らの習慣にもある程度、慣れる必要が出てきます。

また管理職の群れに入ると、周囲から求められる主語が「I」から「WE」に変わります。これまで「私のキャリア」を念頭に働いてきた人は意識的に「会社や全体の利益」を踏まえた発言を。意外と男性管理職たちは新参女性管理職の発言の中に、女性特有の視野の狭さがないかチェックしています。

時に曖昧で密室化しているけれども知らない世界がぐんと広がる楽しさもある管理職社会。その中で、どうやってやりたいことを実現するか。管理職になる前から社内政治学を学び、使いこなしてもらえたらと思います。

●社内政治力検定
(あてはまる項目にCHECK)
□役員の名前をフルネームで全部言える
□役員の出身大学から社内経歴までを把握している
□2人で気軽に食事に行ける役員がいる
□社長がメディアで発言している内容をほぼすべてチェックしている
□会社の公開情報には目を通している
□人事異動の時期や人の流れを把握している
□自分の部署以外で社内情報を収集できる同僚が5人以上いる
□同世代の同僚のほぼ全員が自分の存在を知っている
□△△と言えば○○さん、という自分の代名詞がある
□社内の人に「心底許せない」とまで嫌われたことはない

【チェックが4個以下の人】
社内政治力不足。もう少し社内のことに興味をもってもいいかもしれません。
【チェックが5~7個の人】
社内で十分力を発揮しているあなた。さらに上を目指して次のページへ進みましょう。
【チェックが8個以上の人】
社内政治力は抜群です。この調子でいきましょう。
高城幸司(たかぎ・こうじ)

セレブレイン代表。1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルートで6年間連続トップセールスに輝く。その後情報誌「アントレ」の立ち上げにかかわり、事業部長や編集長を歴任。2005年より現職。『「課長」から始める 社内政治の教科書』がベストセラーに。