――アデコグループCEOのアラン・ドゥアズさんに、敗者復活枠を経て、未来のリーダーとして見いだされた久乗亜由美さん。グローバルのインターンCEO経験から学んだリーダー観や、世界各国の若者との交流から得た職業観について聞きました。【以下、久乗亜由美さん】

CEO for One Month久乗亜由美(くのり・あゆみ)さん。1994年生まれ。京都府出身。立命館大学経営学部に在籍(2015年9月時点)。2014年8月から 2015年5月にかけて香港中文大学へ留学。立命館大学発の学生ベンチャーである株式会社アドリンクでは、タブレットを活用した外国人旅行者向けの通訳コ ンシェルジュサービスや、多言語で京都を紹介するウェブメディア「HOW TO KYOTO」の運営に、外国語対応スタッフとして携わる。

2015年7月に東京で、アデコ株式会社の川崎健一郎社長の下、1カ月間CEO体験をしたのですが、その後、各国のCEO for One Month34人の中から、スペインで行われる「Boot Camp Trip」に参加する10人に選ばれました。3日間の合宿では、プロモーションビデオを作成したり、マーケティングのプロジェクトに取り組んだりしました。ほかの参加者と同じ家で生活したので、とても仲良くなりました。

リーダーシップに長けた人、人を引きつける力を持った人、頭の切れる人など、全員がそれぞれ違うタレント(能力)を持っていました。本当に素晴らしい仲間で、誰が選ばれてもうれしいと思っていました。そんな中で、Global CEO for One Monthに私が選ばれ、本当にもう、「びっくり!」としか言えなかったです。

今はアデコグループCEOのアラン・ドゥアズさんのもとでグローバルのCEO業務を体験しています。海外出張が多く、ベルギー、フランス、イギリス、イタリア、タイなどを訪問しました。東京は7カ国目になります。

プログラム3日目にはベルギーの大きなフォーラムで、1500人の若者を前にCEO for One Monthの体験についてスピーチをしました。ほかのスピーカーは、大企業のCEOばかり。何を話すかとても悩み、緊張して、行きの飛行機の中では本当に胃が痛かったです。前日のリハーサルでは声が震えてしまいましたが、本番では堂々と話せました。周りの人からもよいフィードバックをいただきました。