スーツをオーダーする流れ

英國屋では、初めてスーツをオーダーする場合、必要な期間は1カ月半くらいだとしている。実際、どんな流れでスーツを作るのか、何回来店すればいいのか聞いてみた。

スーツをオーダーする場合、以下の5ステップの流れになる。

(1)採寸:この時にデザインと生地を決める
(2)代用生地で仮縫い
(3)購入した生地で仮縫い
(4)本縫い
(5)仕上がり

一番時間がかかるのが(1)の採寸だが、時間にしたら十数分、そんなに長くはない。生地を選んだり、デザインを選んだりしてもそうそう時間がかかるものではないので、「会社帰りにでも気軽に寄ってほしい」と話す。

採寸から代用生地の仮縫いまでが約2週間、購入した生地での仮縫いが約2週間、本縫いに約3週間、合計7週間が目安だ。2回目以降は(1)(2)のステップが不要になるので仮縫い2週間+本縫い3週間、合計5週間でスーツが作れる。

「型紙は、(スーツを)作れば作るほど成熟します」と冨田さん。「2回目以降はお客さまに合わせてカスタマイズされていきますし、お好みが伝わってそれが型紙に反映されます」

博報堂のプログラムで英國屋が提供するスーツは、オーソドックスな形のテーラードスーツで約25万円(生地によって価格が異なる)。英國屋ではまずこうしたベーシックな形・色のスーツを1回目に仕立て、2回目以降はデザインや色を変えて楽しむという形を推奨しているが、まずは体験してみることがお勧め、と冨田さんは話す。

「上だけとか下だけとか、まずは体験していただくのがいいかなと。特にジャケットは、自分の体に合ったものを体験すると『こんなに着心地が軽いんだ』と驚くはず。女性だとノーカラージャケットなどは手持ちの服に合わせやすいですよね。会社帰りの数十分でいいので、まずは気軽にお店へ立ち寄っていただければと思います」(藤本さん)

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取材を行った英國屋 銀座二丁目店。イギリス製、イタリア製の生地を中心に、常時700~1000点ほどの生地をそろえている。男性向けはもちろん、女性向けのスーツもさまざまなデザインが選べる。
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女性エグゼクティブにふさわしいスーツとは?~博報堂&英國屋の試み(http://woman.president.jp/articles/-/602
■参考URL
「銀座英國屋レディースエグゼクティブモデル by Niena Etsuko Hino」販売開始のお知らせ(http://www.eikokuya.co.jp/news/
博報堂、トップ広報プログラム「女性エグゼクティブ編」を提供開始(http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/22603