失業給付期間中の注意点

最後に失業給付を受け取るときの注意点を挙げましょう。

★もし、あなたが結婚や出産などで働く気がないのに失業給付をもらいたいと思っても、そううまくはいきません。失業給付をもらうためには再就職をする積極的な意志と能力が必要です。ハローワークで求職を申し込み、企業説明会に参加する、求人へ応募する、各種講習やセミナーを受けるなどの必要があります。

★失業給付を受給中に短期間のアルバイトをしたい場合は、失業認定報告書のカレンダーに○印をつけてアルバイトをした日の申告をします。アルバイトの日は失業の状態ではないので基本手当はもらえませんが、就業手当をもらえる場合があります。また、アルバイトで受給しない日数分は、あとに持ち越せます。

★失業給付をもらうためには、ハローワークで4週間に1回の指定日に失業認定を受ける必要があります。やむをえない理由がなく認定日にいかなかったら、前回認定日以降の失業認定を受けることができません。認定日にうっかり旅行などにいってはダメですよ。認定日にいけなかった場合は、すぐに認定を受けていないことを申し出て、職業相談を受けてください。

★もし、働きながら失業給付をもらい、それがハローワークにバレてしまったら、それまでにもらった金額は全額返金し、さらにその返済額の2倍の額を納付、つまり全部で実質3倍の返納を命ぜられることがあります。

脅かすわけではありませんが、ハローワークでは一定の割合で不正受給の調査を行っています。不正受給はやめましょう。

マネージャーナリスト 坂本君子(さかもと・きみこ)
広告代理店、出版社にてサラリーで働くエディター、ライター、プランナー、コピーライターを経てフリーに。得意分野は投資、住宅関連。大ブレイクはしないけれど、仕事は堅実でハズさない。満を持して2008年に起業。個人投資家としての投資歴は15年選手(ちょっぴりプラス)。