初めて会った人に、なかなか覚えてもらえない。存在感を出せない。「また会いたい!」と思わせるためには、何を変えればいい?

会話の途中で、外から自分をチェック!

住宅の営業において大事なのは、その人のライフスタイルに合った住まいの形を描き、実現可能なプランを作りあげること。東京北支店王子展示場で店長を務める黒木史子さんは、展示場での案内を担当するほか、顧客の自宅に足を運ぶことも多い。

訪れた人を迎え、展示場の2階で談笑する黒木史子さん。「キッチン周りを説明するときが、特に楽しい」

「お客さまが気軽に話せる雰囲気をつくるため、会話の途中で自分を客観的に見ることを意識しています。怖い顔になっていない? とか、ひきつった笑い方をしていない? とか。幽体離脱したもう一人の自分が、ジーっとチェックしているようなイメージです」

表情が相手に与える印象は大きい。黒木さんが人と接するときに最も重要視しているのが、笑顔だ。

「笑っている人を見ると、なんだか楽しい気分になりますよね。明るい雰囲気の人となら、たとえ初対面でも心地よくしゃべれると思うんです」

一生に何度も経験することではない住宅の購入。その大きな買い物を任せられるほどの信頼を勝ち取るのは並大抵のことではないが、黒木さんのファーストステップは、シンプルだ。

プライベートでは2児の母。子育てをするようになってから、設備や内装の説明にも、母親としての視点が加わった。「こんな暮らしができたらすてき!」という声を聞くために、ますます笑顔に磨きをかける。


 ■好きなことば 
「思い立ったが吉日」

 ■リラックスするとき 
煮込み料理をコトコト煮込んでいるとき。トマト系のシチューが得意。

 ■朝ごはん 
ごはん、納豆、みそ汁、ヨーグルト、日替わりで簡単なおかず。

 ■好きなくつ 
「バークレー」と「ダイアナ」がほとんど。ヒールは5~7cm。


積水ハウス 黒木史子
東京北支店王子展示場店長。大学の建築学科を卒業後入社。練馬、赤羽展示場などを経て、育休明けの2013年より現職。宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、ファイナンシャルプランナー、キッチンスペシャリスト。34歳。

撮影=邑口京一郎