読書の秋。芸術の秋。そして、何といっても食欲の秋! 新米も旬の素材も一緒に炊き込めば、それぞれの新しい魅力を発見できます。和食が得意だという料理家の濱田美里さんに、具だくさんの炊き込みご飯のレシピを教えていただきます。

鮭ときのこの炊き込みご飯

●バターが香るほんのり洋風。秋の味覚がてんこ盛り

鮭にきのこを合わせ、バターでコクを足すと風味豊かに仕上がります。

材料(3~4人分)
米……2合/雑穀……25g/甘塩鮭……2切れ/きのこ(しめじ、えのき茸、椎茸など)……合計200g/醤油……小さじ2/酒(または白ワイン)……大さじ2/水……420ml/バター……大さじ2分の1/~1/パセリ(みじん切り)……適量

●作り方
(1)米はといで20分ほど浸水し、ザルにあげて水気をきる。
(2)きのこは石突きを取って食べやすい大きさにし、醤油、酒をまぶす。鮭は熱湯をかけて、臭みを抜く。
(3)1、雑穀、水、2、バターを順に土鍋に入れて蓋をする。強めの中火にかけて7分炊いたら、弱めの中火でさらに7分炊く。
(4)火を止めて5分ほど余熱を通したら、最後に30秒ほど強火で水分を飛ばす。火を止め、15~20分蒸らす。
(5)鮭の身をほぐし、全体を混ぜる。茶碗によそい、パセリを散らす。
※雑穀を入れない場合は、水は360mlに。
濱田美里

1977年、広島県生まれ。世界を旅しながら蓄積した各地の食文化をベースにレシピを提案する料理家。日本の郷土料理にも詳しい。国際中医薬膳師、国際中医師A級の資格を持ち、薬膳料理も手がける。『ザ・土鍋力』(主婦と生活社)など著書多数。
 

撮影=平松唯加子