美人は自覚で磨かれる

私は、この話をするとき、よく「美人の作られ方」をたとえ話に出します。

美人は生まれたときから「私は美人よ!」と思っているわけではありません。いつから美人を自覚し始めるかというと、物心がつき始めた頃です。周りの大人から「まぁ~、目が大きくてかわいいわね!」「べっぴんさんね」と言われ、子どもながらに「顔のことでホメられている」と肌で感じ取ります。

そして、幼稚園に通う頃になると、男の子がお遊戯のときに手をつなぎたがる、自分の隣に座りたがる様子を見て、「私の存在はまんざらではないわ」と思うようになります。小学校高学年、中学生、高校生になれば、多くの男子に告白されたりしてモテるようになる。こうして自分は美人だということを周りが気づかせてくれるのです。

美人であることを自覚した女性は、周りから評価されることが嬉しく、さらに美しくなるように自分を磨いていきます。ダイエットをしよう、かわいいメイクをしよう、オシャレな洋服を着よう……こうして美しい状態を保とうと思う中で、美人は作られていくのです。

知人にエステティシャンがいますが、結婚前のブライダルエステでプロが磨く必要がないと思う美しい花嫁さんほど、必ず最上級のエステコースをすぐさま決め、サロンにまめに通ってくるそうです。

一方、「この花嫁さんこそなんとかしなければ」と思うようなスタイルの女性ほど消極的で、彼氏やお母さんが高級なエステコースをすすめても「一番安いので十分」と言い、途中で来なくなってしまうことが多いそうです。

私には、「なるほど!」と深くうなずける話でした。