女性エグゼクティブにふさわしいスーツとは?

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女性エグゼクティブ向けのスーツ。英國屋ではこのプログラムに沿ったスーツを販売する

女性エグゼクティブが最初の1着としてあつらえるべきスーツとは? 以下、プログラムのテキストから、基本的な部分だけご紹介しよう。

基本は「ジャケット+スカート」「ジャケット+パンツ」「ジャケット+ワンピース」だが、もっともベーシックなのは「ジャケット+スカート」の組み合わせ。スーツの生地は男性用ダークスーツを基準とし、柄は無地。色は「紺(黒に近い濃紺含む)」、「ミディアムグレー~チャコールグレー」、「黒」の大きく3色が基本となる。明るい紺色やライトグレーなど、色が明るくなるほど公式度は下がるため、どのような場でも通用する最初の1着としては、ダークスーツが望ましい。

ジャケットは、女性らしさを表現するのであれば、襟なしのカラーレスジャケットも良いが、基本はテーラードジャケット。襟はスタンダードなノッチドラペルで、ラペル(下襟)の幅は6.5~7センチメートル前後が標準だが、肩幅や顔の大きさに合わせて似合う幅にするのが良い。スカートはストレートか細すぎないタイトで、丈は膝に少し掛かるか膝を全部覆うくらい、全身のバランスがよくなる長さのものがよく、膝上はNG。スリットは後ろのセンターにほどよい深さで入ったものがよい。

スーツの型と同じくらい大事なのが、「体にぴったりフィットしていること」。とはいえ、年を取ると若い頃とはどうしても体形が変わってくる。変わり方も人それぞれなだけに、シルエットがぴったり合っているスーツを着るためには、やはりオーダースーツがベストだという。

襟を立てたり、出したりはNG

もう一つ、意外に難しいのがスーツ着用時のトップの選び方。エグゼクティブの場合はクルーネック(襟なし)で、袖はノースリーブか5分丈程度くらいがジャケットを着たときにもたつかず動きやすくおすすめだ。男性のように襟があるシャツを着るのは、普段からスーツを着慣れていないと難しいという。

また、スーツの上に襟を出したり立てたりする着こなしを見かけることがあるが、それは“フレッシュさ”を出すための着こなし。リクルートスーツならともかく、エグゼクティブのスーツ姿としてはまったくふさわしくないとのことなので、気をつけたい。

次記事では本プログラムに沿ったオーダースーツを販売する英國屋に取材し、初めてスーツをオーダーする女性が知っておきたいポイントをご紹介する。

■参考
「銀座英國屋レディースエグゼクティブモデル by Niena Etsuko Hino」販売開始のお知らせ(http://www.eikokuya.co.jp/news/
博報堂、トップ広報プログラム「女性エグゼクティブ編」を提供開始(http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/22603