理想の夫、理想の結婚とは?

結婚・出産後も働き続けたい女性にとって、生活を共にするパートナーの存在は重要。では理想の夫、理想の結婚とは、いったい何なのだろう。イメージはたぶん、「家事や育児を積極的にやってくれて、仕事も励まし合えるパートナー」。だが、現実は厳しい。

今回、ウーマンオンライン編集部が全国20代後半~40代の働く女性1000人を対象に調査したところ、「夫の家事にガッカリしたことがある」妻が、全体の6割以上、「育児にガッカリ」も6割を超えるなど、妻の期待に反して夫の家事・育児力が低い様子がうかがえた。

Q.「夫の家事」にガッカリしたことがある?/Q.「夫の育児」にガッカリしたことがある?

夫婦問題研究家の岡野あつこさんは、結婚前に未来の夫が「僕も家事を手伝うよ」と言っても、期待しすぎないほうがいい、と話す。「夫が仕事と家事・育児を両立させるのは、現実には妻以上に難しい。それなのに、最近は『イクメン神話』だけが先行しているようにみえます」

結婚5年目のミキさん(33)は、2歳と1歳の男の子の母親。育休を経て医療関係の事務職に復帰予定だ。育児の負担は感じないが、当たり前のように家事を妻に任せきりな夫には腹が立つ。

「もっとも、夫がヘタに料理してもおいしくないし、包丁さばきも危なっかしい。いいことゼロなんですけど」

一方、「勢いで結婚したのが間違いだった」と、IT企業の派遣社員・リョウコさん(41)。元夫とは29歳のとき、知人の死をきっかけに、「やりたいことは今しておかないと」と交際1カ月で電撃入籍。3年半を共にしたが、毎日がケンカの連続で別れた。

とにかく束縛が強かった元夫。リョウコさんが残業で遅くなっても、家のことをほとんどせず、「本当に仕事?」とイライラ待つだけ。ケータイまで盗み見られ、気持ちがなえた。

「次に結婚するなら、同棲して生活ぶりを観察してから考えたい」