運転者の範囲は保険料へのインパクト大

まずはS恵が持ってきた保険証券をチェック。な、な、なんと! 最初に驚かされたのは、「補償の対象となる運転者の範囲」です。

我が家の場合、マイカーを運転するのは我々夫婦で、時々友人に運転を任せることがある程度。このようなケースでは「運転者限定特約」とした契約にできます。

S恵も夫婦と友人しか運転しませんが、なんと、同居する子どもも運転できる契約になっていました。運転者限定特約が付いていないことで、保険料は大幅に高くなるはずです。

運転者の範囲には、本人、本人と配偶者のみ、本人と配偶者と同居する子、限定なし、などがあり、運転者が限定されるほど保険料が安くなります。

実際、どの程度の差が出るか、ネットで試算してみました。結果は表1のとおり。

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表1:運転手の範囲によって保険料はどう変わる?

補償内容が同じでも、運転手を限定するか、しないかで4万6000円以上も保険料が変わってくることがわかりました。

子どもが運転するのなら、運転手を限定することはできませんが、S恵の場合は運転免許を持った子がいないのですから、不必要に高い保険料を払っていたことになります。「ディーラーに任せきりできちんと確認しなかったのかも……」(S恵)と言いますが、みなさんにも同じような間違いが起きているかもしれませんから、要チェックです。

運転者の年齢も、限定なし、21歳以上、26歳以上、30歳以上、35歳以上などの区分があり、年齢が高いほど保険料が下がります(ただし最近は60歳以上の保険料が高くなっています)。

またゴールド免許の人はブルーの免許の人より保険料が安くなります。

S恵はブルー免許ですが、加入時にブルーだった人がそのまま更新し続け、ゴールド免許になっても変更していない、というケースもありそうです。もったいないですから、しっかり契約条件をチェックしましょう。