治療はいつ開始すべき?

目安は、避妊をやめて「いつ妊娠してもOK!」なのに、1年を過ぎても妊娠しない場合。ただし、35歳以上の女性が自然妊娠する力は、20代の半分以下にまで下がるといわれています。そのため、「35歳を過ぎて妊娠を希望するなら、すぐにでも病院へ」という医師もいるほど。「女性の厄年は、卵子の状態が変わる節目でもあります。33歳ごろから少しずつ卵子の老化が始まり、37歳ごろから加速。35歳以降のカップルは大切な時間をムダにしないためにも、まずは検査を受けてみるのもおすすめ」(出産専門ジャーナリスト:河合 蘭さん)

男性の検査

[検査内容]
・精液検査
・ホルモン検査
・超音波検査

[検査でわかる不妊の原因]
・精子が少ない/ない
・精子の運動性が悪い
・精子の奇形率が高い
・精液中に炎症が混じっている

不妊の半数は男性に原因あり(男女双方と男性のみを合わせると、約半数の48%に)

●費用は1万円程度1日で終了!
円グラフにもあるように、不妊の原因の半分は男性側にあります。男性不妊は決して珍しくなく、また恥ずかしいことでもありません。夫が検査をしぶっている間に、妻の年齢が上がって妊娠しにくくなる可能性もあります。男性の検査は、精液を採取するだけでできる手軽なもの。もちろん痛みもなく、所要時間も短く済みます。検査は夫婦いっしょにスタートが基本! 病院に行くのに抵抗がある場合は、採取した精液を妻に病院まで持っていってもらうのでもOK。でも最近は、日本の夫婦も欧米のように2人で受診するケースが増えてきました。精液検査の値が少し低い場合は、男性不妊外来を受診すると血液検査や超音波検査など、より詳しい検査も受けることができます。