仕事から帰ってきて、一から料理するのは大変……。そう痛感するワーキングウーマンの強い味方なのが、つくり置きできる常備菜だ。料理家のこてらみやさんが自身もよくつくるという、ひと工夫アリの4品を教わった。

蒸し鶏と玉ねぎ、焼きカリフラワーのマリネ

蒸し鶏と玉ねぎ、焼きカリフラワーのマリネ

●クミンを利かせた大人の一皿。白ワイン開けちゃおうかな

「蒸し鶏と玉ねぎ、焼きカリフラワーのマリネ」は、ワインのお供に最適な一皿で、エキゾチックなクミンが香る大人の味。「淡泊な鶏肉とたっぷりの野菜をスパイスで味付け。夜遅くでも、罪悪感なくつまめます」

●材料(15×22cmの容器1個分)
鶏胸肉……250g/玉ねぎ……230g/カリフラワー……200g/タイム……3枝(省いても可)/白ワイン……50mlと大さじ1/塩、黒胡椒……各適量/オリーブ(種を除き、輪切り)……8個/レモンの搾り汁……2分の1個分/レモンの皮(せん切り)……2分の1個分/クミンパウダー……小さじ1/オリーブオイル……大さじ3

●作り方
(1)鶏胸肉は塩小さじ1/2、白ワイン大さじ1をもみ込み、常温に戻す。玉ねぎは1cm幅の輪切り、カリフラワーは1cmの厚さに切る。
(2)鍋に玉ねぎを敷き、塩少々をふる。鶏肉の皮目を下にしてのせ、タイム、白ワイン50mlを入れて中火にかける。沸騰したら蓋をして、弱火で5分蒸し煮に。鶏肉を裏返して3分蒸し煮したら火を止め、蓋をしたまま粗熱をとる。
(3)カリフラワーは塩少々をふり、5分置いて水気を拭く。フライパンにオリーブオイル大さじ1(分量外)を中火で熱し、カリフラワーを入れる。焼き色がついたら裏返し、水大さじ2(分量外)を加え、蓋をして弱火で2分焼く。蓋を取り、中火で水分を飛ばす。粗熱をとり、保存容器に入れる。
(4)2の蒸し鶏はざっくりと身をほぐして、ボウルに入れる。2の蒸し汁大さじ3、玉ねぎ、Aを加え混ぜ、塩と黒胡椒で味を調える。
(5)4を3の容器に入れ、2~3時間置いて味をなじませる。

※冷蔵庫で1週間ほど保存可能。食べ終わるまで、なるべく風味をキープするコツは、下ごしらえした食材から出た水分をペーパータオルで拭い、炒め物は水分を飛ばすなど、なるべく水気を残さないようにすること。薄味にはしないで、しっかり塩を入れることが大切。

こてら みや

料理制作からスタイリングまで、食まわりの仕事を幅広くこなす料理家。スパイスや香味野菜を生かした料理に定評がある。得意な保存食レシピをまとめた『魔法のびん詰め』(三笠書房)は、台湾、韓国でも発刊。近著に『ひとり分からできる 作りおき上手のやりくりレシピ12か月』(家の光協会)。
 

撮影=平松唯加子