間口は広く、打てる手はすべて打つ!

注意すべきことは、紹介をされたら、基本的には全員と会うことです。特に初めての紹介を断ると、次はありません。断っていいのは、3人目ぐらいからです。会わないで断ると「この人理想が高いわ」と、誤解されてしまいます。さらにそれを1回目でやってしまうと、紹介をする人のメンツを潰してしまいます。お相手にお断りを入れるという嫌な思いをするので、あなたに人を紹介することに対する萎縮や嫌悪が起こります。

要するに「人に紹介してもらう」ということは、人間関係が面倒くさいというデメリットがあるのです。それでも、一番お金がかからず、出会いが広がる方法です。たとえどんなお相手であろうと、魔法使いに1日を消されたと腹をくくって、まずは会ってみましょう。明らかに無駄な出会いであっても、今後の紹介をつなげていくためには意味があります。

とはいっても、やっぱり結婚相談所で出会いたいという場合。

そういう場合は、「子供が成人前に自分が定年退職を迎える危険性を考えて、子供を諦め始める45歳以降の男性」、もしくは、「結婚歴があり子供がいる男性」ならば出会いのチャンスがあります。

特に、子供がいる男性は、「年上の女性もOK」ということが時々あります。一度目の結婚で手に入れられなかった夫婦関係を求めているので、子供よりも妻との関係を重視する傾向があるからです。

どの方法がベスト?

最後にどの方法をとるべきかということですが、はっきり言って、全部やったほうがいいですね。

前にも書いた通り、40歳以上の女性が10年後に結婚する可能性は1%未満。40歳以上の女性が100人いて、そのうちたった1人しか結婚できないのであれば、可能性があることは全部やるのがベストです。

婚活に失敗しても死ぬわけではありません。結婚を本気で望んでいるならば、ここに書いた3つの方法をぜひ全部試してみてください。

大西明美

婚活アドバイザー。結婚相談所を経営。1977年大阪府生まれ。東京都文京区在住。過去20年で延べ4万3000件の恋愛を研究してきた婚活指導の第一人者。小中学校ではイジメを受け友達がいなかったため、周囲の人間関係を観察することを目的にして登校を続ける。特に恋愛に注目してコミュニケーションを学ぶ。高校生のとき、初めてできた友人に恋愛相談を持ちかけられ、日頃鍛えた人間観察眼を生かしたアドバイスを行い、無事に解決。それをきっかけに恋愛相談が立て続けに舞い込むようになる。婚活指導を通して、5年間で200組以上のカップルを成婚へと導いている。著書に『となりの婚活女子は、今日も迷走中』(かんき出版)がある。