明確なキャリアプランがなく、漠然と今の職場に不満を抱き、「やりたい仕事ができる環境に移りたい」と思っているなら、転職先で満足できる保証はありません。そういう方は、今いる職場で努力し、結果を出してから転職を考えるべきです。

資格があるから、次は資格を活かした仕事がしたいと考える方もいます。しかし、資格は持っているだけではダメ。資格を使った実務経験がなければ意味がないのです。英語力を活かした仕事をしたいと考え、外資系企業を狙うのも同じこと。大手外資は日本人比率も高く、実際に英語力を活かせる場面はさほど多くありません。資格も英語力もビジネスツールのひとつ。転職で人生は好転できますが、資格で人生を好転させることはできません。資格を活かしたいなら、資格を使って結果を出してからもう一度考えましょう。

転職エージェントには「キャリアコンサルタントが面接した30人のうち、転職に成功するのは4、5人」というデータがあります。私も多くの方にお会いしてきましたが、今の会社でキャリアを積んだほうがいいと思う方が大半でした。経験やスキルが足りずに案件を紹介できないことも。今はどこも人材不足なので、転職したいと思えば、理想はともかく仕事は決まります。しかし、それで人生を好転させることができますか? 中途採用者に求められるのは“即戦力”。結果を出してきた方だけが転職市場で高く売れるし、次の職場でさらなるキャリアアップを目指すことができるのです。

高野秀敏
株式会社キープレイヤーズ 代表取締役。総合人材サービスのインテリジェンスに入社。転職サポート実績No.1を記録し、独立。3000人以上の経営者には人事や経営について、8000人以上の個人にはキャリアアドバイスを行ってきた。