■FPのアドバイス

1000万円貯まっていてもおかしくない年収なのに、月々の貯蓄がゼロ(前頁の表「4」参照)。亜沙美さんは、「金回りの良いシングル女性」に見られる典型的な消費パターンにはまっています。

イラスト=三上数馬

お金の使い方は最初に身についた癖が抜けにくいもの。年をとってからはダウンサイジングしにくいので、今から優先順位をつけて使うよう意識してほしいものです。

着なくなった洋服は流行が廃れないうちに、ブランド古着店に持ちこんでリサイクルしてみませんか。ほかにも「1つ買ったら1つ処分する」などルールを決めて、つい買ってしまう心をセーブして。

通っていないスポーツクラブは無駄遣いなので、すぐに退会手続きをしましょう。また、エステも残りの分は使い切って。継続や化粧品の購入を勧められても、きっぱり断る勇気を持ってください。

家賃の高さを気にしていますが、利便性やセキュリティーは譲れないでしょうから、引っ越しはお勧めしません。そして、シングル女性向きのマンション購入についても考えもの。今後結婚が具体化した際、マンション所有が意外な足かせになることがあるからです。

※「PRESIDENT WOMAN」Vol.5(8/7発売)からの抜粋です。続きは本誌で!

ファイナンシャルプランナー(FP) 浅田里花(あさだ・りか)
生活設計塾クルー取締役。東洋大学社会学部非常勤講師。1959年兵庫県生まれ。同志社大学文学部卒業。証券会社や独立系FP会社を経て現職。一人ひとり・家庭ごとに合ったマネーコンサルティングを行うほか、執筆、マネーセミナー講師などを手がける。浅田さんにとってお金とは、自分を見失わない程度に欲しいもの。

イラスト=三上数馬