日本でも多様なキャリアの積み方が認められつつありますが、海外にはこんな異色の経歴の持ち主もいた!

大手保険会社で管理職を務める4児の母

南米・パラグアイ共和国の大手保険会社ラ・コンソリダッダで働くイボンヌ・ジルさんは、金融業に20年以上在籍し、オートチャンプという自動車修理塗装会社を経営する夫、グスタボさんとの間に4人の子どもを持つ。

【写真上】イボンヌ・ジルさん(46歳)【写真下】パリ、ブラジル、アルゼンチン、チリなど各国での保険業務の講習に参加している。彼女が精神的なよりどころとするのは家族やカトリックで、趣味はクラシックバレエだ。

パラグアイの首都アスンシオンで人文学、経済学を学び、マーケティングで修士号も取得。「4人の子どもを育てながら、勉強も仕事も頑張れたのは、自宅で会社を経営する夫と、メイドさんなどの力も借りたからなんです」

イボンヌさんの子どもたちは皆学生で、14歳のセシリアさん、16歳のニコラス君、17歳のマティアス君、22歳のジャニーナさんだ。夫をはじめ、子どもたちもイボンヌさんのキャリアアップを応援している。

イボンヌさんは家族の声援に応えるかのように、23年前に入社したラ・コンソリダッダのさまざまな部署でキャリアを積み、保険のリスクを学び、各国で研修を受け、管理職になった。個人的に地元の大学で保険に関する講義も受けた。

「保険は非常に技術的で特殊。とても奥深くて、やりがいを感じています」

 

CAREER chart

1987年:パラグアイの首都アスンシオンのColegio Cristo Reyで人文学のB.A.を取得
1992年:La Consolidada S.A.(連結株式会社)de Seguros入社/現在はテクニカルアシスタントマネジャー
1994年:国立アスンシオン大学経済学部卒業
1998年:エダム大学でマーケティングを専攻、修士号取得