企画展も満喫~2015夏旅はベネツィアへ

企画展示では、テーマに即した社会性を帯びた刺激的な作品が多く、メイン会場のひとつ「アルセナーレ」には、部屋一面におびただしい数の剣や刀が植物のように放射線状に地面に刺され、「睡蓮」という皮肉なタイトルがついたアルジェリア出身のアデル・アブデスメッド氏の不穏な作品が。

アデル・アブデスメッド氏の「睡蓮」。
Photo: Stefano Marchiante
Courtesy: la Biennale di Venezia

また企画展唯一の日本人作家・石田徹也氏のペインティングは、日本人の経済優先で非人間的な姿を、アイロニーとブラックユーモアの目線で描かれ、ジャルディーニで話題になっていました。

現代アートは現在を映す鏡であり、未来を照らす小さな光です。文字通り、世界中から集まった作品を通じて、未知に出会い、既知であるはずの自分を見つめ直せます。2015の夏は、そんな時間を過ごしてはいかがでしょうか?