国別パビリオン~そのほか代表的な3つの国

ほかにも観るべき作品は数多くあり、国別パビリオン部門で特別表彰された、アメリカ館のジョーン・ジョナス氏は、蜂や魚、鏡など幽霊の物語に触発された詩的な絵画と映像作品を発表し、独特な世界を展開しています。

写真上/カナダ館のエントランス。消費社会をユーモラスにキッチュに描いた館の入り口は田舎の商店そのもの。写真下/カナダ館の展示風景。2階建ての建屋に商品が雑然と陳列されている。

また、メイン会場から離れた台湾パビリオンでは、ウ・ティエンチャン氏がキッチュな音楽とヴィジュアルに乗せたローテクなアジアを表現。それらのステレオタイプな印象を投影した作品で観客を楽しませていました。

カナダ館は、まずエントランスが田舎の商店の入り口そのものになっていて、中には雑然とした商品の陳列棚や使いかけのペンキなどがぎっしりと無造作に並び、コインを入れると自動的に循環するパチンコを彷彿とさせる機械など、現代の消費社会を揶揄したインスタレーションが人気を博しています。