面倒な「女づきあい」をうまくやるには?

私は人に嫌われたくないので、女子トークには「心ない感じ」でつきあいます。ほめるときは「いいよねー。それ」。同調するときは「たしかにたしかに!」。グチだったら「大変だよねー」。ほぼ、この3パターンで乗り切ってます。本当は何も考えてないんですけど、言うだけならタダ(笑)。

でも、そういう状況が毎日のように続くとしたら、しんどいので輪から外れる。OL時代は休憩室での女子トークに疲れて、「もう、つきあい悪いと思われてもいいや」と、1人ランチに行ってました。「ここ(会社)の人間関係がすべてじゃない」と思ったら、ふっきれました。本当は、気の合う女子が周囲にいればいいんですけどね。私の場合は、「○○さんて、最近老けたよねー」とその人が言ったあと、「自分だってババアじゃん!」とツッコミを入れても大丈夫な人。「うるさいわ!」って瞬時に返してくれたら最高ですね。

同性への嫉妬心はどうすればいい?

結局はないものねだりなんでしょうね、女の人って。地元で会った同級生に「芸能界の仕事っていいね。稼げるでしょ」って言われたんですけど、私は43歳で結婚もしていない。知り合いの出産を知ると、「ああいいなぁ」って思いますよ。そこから「むかつくな」「なんであの子が」と、どんどん悪い考えに進みそうなときは、自分と同じ境遇にある、いとうあさこさんと飲んで慰めあう(笑)。

お酒の相手がいないときは、家でちょっとイヤらしめのDVDを見ます。「イヤらしいなぁ、これ」なんて言いながら笑ってると、意外と気持ちが切り替わっていたりする。あとは泣くことですね。近所のコンビニで安いワインと、おつまみを何品か買って、お気に入りのライブDVDをセッティングする。感情が上がってきたところで追い打ちをかけるような曲をかけて、ウワーッと泣くとスッキリします。

タレント 大久保佳代子さん
1992年に光浦靖子さんとお笑いコンビ「オアシズ」を結成。芸能活動のかたわら13年間OLを経験する。「2013年“最もブレイクした”と思うお笑い芸人」の1位に選ばれ、現在レギュラー9本を抱える。著書に『美女のたしなみ』がある。

構成=中津川詔子 撮影=市来朋久