それでも仕事を続けてこられたのは「営業には生涯忘れられないような達成感を味わえる瞬間がある」からだ。

「そういうときはもう、アドレナリンが出っ放しで。最初の経験は入社して1年3カ月後でした。先輩の転勤に伴って引き継いだお客さまから契約をいただき、その製品がトラックからお客さまの倉庫に移されるのを見たとき、とても感激しました」

目の前でいっぱいいっぱいになりながら仕事をする部下がいると、「あのときが営業として一番幸せだったと思えるときが来るよ」と心の中でつぶやいている。


■一問一答

 ■好きなことば 
自然体

 ■趣味 
ゴルフ、エアロビクス

 ■ストレス発散 
家では仕事のことは考えない、スポーツ

 ■落ち込んだときは 
「これ以上悪いことはない」と思う


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志済聡子
1963年北海道生まれ。86年北海道大学法学部卒業後、日本アイ・ビー・エム入社。26歳で結婚、27歳で長女を出産。官公庁システム事業部第二営業部長、ソフトウェア事業公共ソフトウェア営業部長などを経て2009年より執行役員。

撮影=市来朋久