[C]の人の性格傾向と心理分析
例えば、偉い人の前でプレゼンする時など、みんな緊張しますよね。いつもは勇気があっても、場面に応じて時々臆病になる。仕事で一番失敗しないタイプです。

対策
心理学的な視点からみれば環境適応がうまく、現実的で生産的なタイプです。今のままで大丈夫ですが、時間が1時間とれるならば、友達に協力してもらって人前でのパブリックスピーキングの特訓をおすすめします。私は、30年に及ぶ政界、財界の方々へのスピーチ指導の経験から、人がトレーニング次第でいくらでも雄弁になることを知っています。

[D]の人の性格傾向と心理分析
平時はもちろん、何か問題の起きた時のリーダーにピタリのタイプです。

対策
「石橋をたたかないで、エイッと渡る」性格ですが、それだけにイチかバチか賭けになる可能性もあります。ハイリスク・ハイリターンの仕事をする時は、よく人の意見を聞いてください。たまに弱いところを見せたほうが部下や同僚が安心して助力してくれることがありますよ。試してみてください。

いかがでしたか? アドラーは、“勇気”がある人が人生の困難がきても切り抜けられる人だと言います。あなたが、毎日の生活や仕事の中で自分にかける「また失敗した、ダメな私ねえ」という“勇気くじき”の言葉を「今の失敗は、すでに過去。今の瞬間からは全部、現在と未来よ」と、変えてください。言葉の力で気持ちを未来志向に切り替えるのです。パフォーマンス心理学で「インカンテーション効果」と呼びます。あなたが口に出した言葉をあなたの耳がもう一度聞く。それが言葉の呪術性です。

佐藤綾子 パフォーマンス心理学 博士
常に女性の生き方を照らし、希望と悩みを共に分かち合って走る日本カウンセリング学会認定スーパーバイザーカウンセラー。日本大学芸術学部教授。「自分を伝える自己表現」をテーマにした単行本は180冊以上。近著に『非言語表現の威力 パフォーマンス学実践講義』がある。