まず住宅資金、次に国の支援制度とローン金利をチェック

マイホームが欲しいと思ったら、自分の力でいくらの物件が買えるかを計算しないことには始まりません。資金を計算する前に戸建ての住宅展示場やマンションのモデルルーム巡りをし、3000万円と4000万円の物件を比べてしまったら、立地のよいところや、グレードの高いほうが欲しくなるに決まっています。いろいろ見ていくうちに、徐々にお金の感覚がマヒしていく……。そうならないためにも、まずは予算! です。

さらに、今なら国の住宅購入支援策も充実しています。国の支援策とは、「住宅ローン減税」「すまい給付金」「住宅取得等資金贈与の非課税措置」「省エネ住宅エコポイント」など。今ならどれをとっても国から最大級のバックアップがありますので、自分が制度を利用できるかどうかを確認してみましょう。

しかも、ご存知のように、住宅ローンの金利は史上最低水準です。現在の金利は変動金利型住宅ローンで0.8%程度、固定金利型で1.8%程度という、ほとんど下がる余地のないところに張り付いています。アベノミクスの「物価上昇2%をめざす」政策が成功すれば金利も上がるでしょうが、これは人々の給料が上がらない限りは成功しないでしょう。一部の優良企業では、今年の春闘で給料が上がったとのことですが、中小企業ではデータ的にも肌感覚でもその気配はなく、むしろ物価が上昇したことで実際に使える金額は減っています。

つまり、ローン金利はまだまだ史上最低水準で、金利面ではマイホームは「買い」です。