アートを探して、街を愉しむ

メイン会場の1つで、古くから会場になっているジャルディーニには、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツや日本など約30カ国以上が建築・運営している恒久的で独立したナショナルパビリオン存在します。その他、開催テーマを軸にした展示をする企画部門の会場として巨大なセントラル・パビリオンがあります。

(上)ナショナル・パビリオンの1つで、各国の評価が高かった「日本館」外観。
(下)メイン会場の1つ「アルセナーレ」の一部。国立造船所跡地のため、大がかりな展示も。

各パビリオンは、広大で自然豊かな公園内に点在しており、芝生広場や涼しげな川べりなど、素晴らしいロケーションの中を、散策しながらアートを鑑賞することができます。それに加え、デザインや趣向をこらしたカフェやショップなどが出店し、カタログやグッズなど買い物を楽しんだり、ジェラートを食べながらのんびりアート談義に花を咲かせる来場者の姿が目立ちます。

もう1つのメイン会場、国立造船所跡地のアルセナーレは、海沿いのドックが併設された、細長い巨大な倉庫のような建物です。開催期間中に何万人も訪れるジャーナリストのためのプレスセンターや、子供のための教育普及のサイト、カフェやレストラン、ショップが併設され、この広大な敷地内で1日過ごすこともできます。

2つのメイン会場は入場券制になっていますが、市内のさまざまな場所で国別や企業をはじめ、たくさんの展覧会やイベントが有料・無料で開催されていて、まるで現代アートという引力によって形成されている銀河系のようです。