借りた後には、返済が必要。奨学金は子ども自身が借りる制度。

その後、年に1回、インターネットで「奨学金継続願」を提出し、適格認定を受けます。卒業時に貸与終了となり、卒業後7カ月目から決められた額を返還していきます。

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日本学生支援機構の奨学金と教育ローンの違い

「第二種奨学金」を月額5万円、48カ月(4年間)借りた場合、貸与総額は240万円。利率固定方式を選択した場合の平成26年3月貸与終了者の利率0.82%で計算すると、毎月の返還額は1万4227円で、返還期間は15年(180回)。元金+利息の返還総額は、256万1012円となります。表でも比較していますが、教育ローンの利率が2~3%なのに比べると、ずいぶん有利に教育費用が借りられる制度だといえます。

気を付けなくてはならないのは、大学などに進学して手続きをしないと、これらのお金は振り込まれないということ。入学金や授業料に「入学時特別増額貸与奨学金」や奨学金を利用するつもりで申請していても、入学金や授業料を払う時期には間に合わないので、その分のお金は用意しておく必要があります。

現実的には、入学金と1年目の授業料には貯めておいた教育資金を使い、入学後に受ける月々の奨学金を貯めておいて、2年目以降の授業料に使うというやり方が妥当でしょう。そうすれば、2~4年の3年間の授業料のみを借りればいいので、子どもが返還する際の負担も軽くなります。