食卓に、サステイナブルを選ぼう!

試食会を通して、アラスカが「Sustainable――サステイナブル=持続可能な」な漁業を守り続けている必然を実感することができた。人間がちょっと欲をかいて少しでも自然を壊してしまったら、たちまち生態系は崩れ、海からの恵にはありつけなくなる。養殖や畜養で増やすことはできるが、大海原を悠々と泳ぎ回る天然物との味わいの違いは瞭然だろう。余談になるが、アラスカ州の州魚はキングサーモン(マスノスケ)だ。どれだけ海を、海産物を大切にしているかが伝わってくる。

●質問1:どこで買えますか?
「原産国がアメリカ産となっている魚介はほとんどがアラスカ産です。まれに協会のシールが貼られていたりしますので、それも目印にしてみてください。また、ナチュラル&オーガニック食品を扱うネットスーパーOISIXでも扱っています」

●質問2:冷凍だけなのですか?
「アラスカの漁業では、鮮度の高いうちにさばき、超低温で急速冷凍します。鮮度を保つためにベストな方法を採用しています。なかには船内で冷凍加工できる工場機能を搭載した大型船もあり、さらには船上で荷さばきすることも。天然物のおいしさをそのままお届けしています」

島峯店長によると「多くの冷凍品は解凍すると旨味が流れ出てしまったりしますが、アラスカ産シーフードは旨味が逃げません。自然解凍するだけで、鮮度抜群な魚介がよみがえります。天然物という品質のよさを、ハイレベルな技術が支えていることがわかります」とのこと。

最後に、せっかくなので大好評だった2品の調理ポイントを島峯店長に教えていただいた。紅鮭のコンフィは、漬け汁に2時間漬け込んだ後、70℃のオイルで10~15分加熱調理。アラスカきんきの煮つけは、かつおだし、純米酒ベースの煮汁を淡口醤油と少量の味醂と砂糖で調味し、梅干しを入れ、強めの中火で20分調理、とのこと。ぜひ、お試しあれ!!