TOEIC事業の原点に戻りテストの名称を変更

2016年8月5日、IIBCは、TOEIC Program の各テストの名称変更を発表。これまで「TOEICテスト」と定義していた、英語のListening(聞く)とReading(書く)の2技能を測定するテストを「TOEIC Listening & Reading Test」(以下、TOEIC L&R)に、Speaking(話す)とWriting(書く)の2技能を測定するテストを「TOEIC Speaking & Writing Tests」(以下、TOEIC S&W)に名称変更した。さらに英語4技能を総合的に測定できることを、より多くの方々に知っていただくことを目的に、新たに「TOEIC Tests」というテストブランド名称も新設。それに伴うテスト内容の変更はないという。

Q.このたびの名称変更には、どのような意図があったのでしょうか?

【山下】1979年のスタート時から実施してきた「TOEIC L&R」は、現在、世界150カ国、約700万人に御受験いただいています。日本での受験者数もおかげさまで、2015年度には約255.6万人に達しました。一方、英語は「聞く・読む」能力のほかに、「話す・書く」という発信力も非常に重要です。そうした英語による発信力を測定するために、2007年から実施してきた「TOEIC S&W」は、受験者数は徐々に伸びているものの、日本での受験者数は、2015年度に約2万6000人。「TOEIC L&R」に比べると約100分の1と少ないのが現状です。

そこで私どもは、もう一度原点に立ちかえり、TOEIC Programの体系を整理する必要があると考えました。このたびの名称変更により、グローバル社会で必要とされている英語4技能を総合的に測定できることを、わかりやすく伝えることができ、より多くの人に知っていただくことができると思っています。

英語による発信力の向上を応援するさまざまな活動を推進!

IIBCでは、今年の2月から3月にかけて、新たな試みとなるイベントを立て続けに開催した。J-WAVE共催の「TOEIC ENGLISH CAFE SPEAK UP WEEK」、日米協会共催の「Let's Speak & Communicate!」、東京海洋大学准教授の横川綾子氏を講師に迎えた「TOEIC Speaking & Writing ‘公式教材で始める’ 英語発信力向上ワークショップ」などだ。さらに、今年2月に台湾で開催された「ISU 四大陸フィギュアスケート選手権2016」では、台湾スケート連盟の要請を受け、学生国際ボランティア募集の国内周知と一次選考に協力した。

四大陸フィギュア選手権2016 国際ボランティア詳細はコチラから

Q. TOEIC事業の枠を超えた、さまざまな活動を推進されていますね。反響はいかがでしたか?

【山下】ListeningとReadingについては、教材も豊富で、比較的、自主学習がしやすいですが、SpeakingとWritingについては、日本国内で暮らしていると、英語を「話す」訓練を積む機会をあまり持てないのが現状です。そこで、皆さんに「話す場」を提供したいと考え、他団体の協力を得ながら活動をスタートしました。これらのイベント参加者のアンケートでは、「英語を実際に話してみたかったので、とても満足」「英語学習のモチベーションが上がった」「英語コミュニケーションの楽しさを実感した」といった、多くの声をいただいています。

IIBCではオーセンティックな英語能力を測る「信頼性のあるモノサシ」として、今後も皆さまへTOEIC Programを提供していくとともに、こうした「話す場」を提供する活動を通して、英語発信力を持つ人材を育てるお手伝いをしていきたいと思っています。