2016年7月29日(金)

グラスの洗い方でビールの味は変わるのか?

dancyu 2014年8月号

文・鈴木裕子 撮影・岡倉禎志 教える人:佐藤裕介(新橋「ブラッセリー ビア ブルヴァード」店主)

グラスを洗ったあと、内側を布で拭いたら意味がない? よかれと思ったことが仇となる? コツ満載の「グラスの正しい洗い方」を伝授!

まずいビールと旨いビールその差は歴然!

手軽に家で、飲みたいときにすぐ飲めるのが缶ビールのいいところ。缶から直接ではなく「グラスに注いで飲んだほうがおいしい」と言う人もいて、じゃあと試してみるものの、いま一つうまくいかない……。ビアバーでプロに注いでもらったように、何とか、よりおいしく飲めないものだろうか。若手ながら国内有数のシャンクマイスター(注ぎ手)として知られる、新橋「ブラッセリー ビア ブルヴァード」店主の佐藤裕介さんの門を叩いた。

佐藤さんによれば、サーバーでも缶でも瓶でも、ビールの味を大きく左右するのは「きめ細かい泡」。それがビールの炭酸と香りが抜けるのを防ぐからだ。缶ビールでそれを実現するには何が必要で、何をすればいいのか。「グラスをきれいに洗うことと正しい注ぎ方をすること、この2点に尽きます。ただし、そこには細かいコツがいろいろあります」

この夏、家でも思う存分「ぐびぐびプハーッ!」っとやるべく、佐藤さんに缶ビールの注ぎ方を教えてもらった。さあ、貴方もご一緒に!

注ぐ前の“ひと手間”で味が激変!

●コレで味の半分は決まる! 目から鱗がボロボロの3大ポイント

(1)グラスを洗う前に、手を洗う
手の脂は案外しぶといもの。せっかくグラスを洗っても、最後に触った手の脂で台無し、という不幸は避けたい。「グラスを洗う途中で、手もキレイになるでしょ?」というのは迷信だ。事前にキチンと手を洗うのは意外と大事。

(2)スポンジの柔らかい面を使う
グラスというのは実はけっこう柔らかい。「スポンジの硬い面で内側をグルッとやると細かい傷がびっしり、なんてこともあるんです」。だからスポンジは必ず柔らかい面を使う。力を込めるより、優しく何度もこする感じだ。

(3)グラスの内側は濡れたままでもOK!
グラスの内側を布巾などで拭くと目に見えない繊維がたっぷりつく。すすいだあと拭くのは外側だけで十分だ。一番大切なのは内側に異物をつけないこと。「内側が多少濡れていても、ビールは薄まりませんよ」

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鈴木 裕子