ケース4:「次は必ず」と伝えたい

今回は私どもの都合で見送りと
させていただきましたが、
来年以降の企画ではぜひご一緒したく……


POINT●不採用はあくまでも「私どもの都合」であり、相手側に非はないことをまず明確にする。そのうえで、次は「ぜひご一緒したい」と伝えている。

ケース5:本心を隠したい

すばらしいご提案をありがとうございました。
ただ、私どもは普及品を扱っておりますので……


POINT●大企業も高級品に強いとは限らない。その事実を逆手にとり、先方の品は高級すぎるから不要だと告げている。実際に高級かどうかは別問題。

ケース6:はっきりと断りたい

この件につきましては、
社の方針として検討の余地がございません。


POINT●担当者の意思とは関係なく、そもそも検討する余地がないと明言する。期待を抱かせることのないよう、事実を書くことが大事だ。

平野友朗
1974年生まれ。筑波大学人間学類卒業。広告代理店勤務を経て、2004年にアイ・コミュニケーションを設立。13年には一般社団法人日本ビジネスメール協会を立ち上げ、ビジネスメールスキルの標準化に取り組む。『モノの書き方サクッとノート』(永岡書店)など著書多数。
(構成、文例作成=プレジデント編集部)
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