代理人弁護士の偉そうな態度は、舛添さんの態度とイコールだ!

舛添さんの代弁者だから、あの弁護士の態度は舛添さんの態度とイコールだと考えればいい。弁護士は、俺は舛添本人ではないと考えて、あんな偉そうな態度をしているのかもしれないが、あくまでも舛添さんの代弁者だ。舛添さん本人があんな態度をとったらもう知事は続けられない。だから弁護士にやらせたと勘ぐってしまうよ。

舛添さんが言えないこと、できないことをやるのが代理人・弁護人。依頼人のために泥をかぶるのが代理人・弁護人の使命。そういう意味ではあの弁護士たちは立派に職責を果たしたね。世間からの批判を一身に浴びて舛添さんを守る。

あの弁護士は世間から批判を浴びるだろうけど、仕事は増えるんじゃないかな。弁護士にとって世間は関係ない。世間すべてがお客さんになってくれるわけじゃない。世間に嫌われても、世間と闘わなければならない人たちがお客さんになってくれればそれでいい。今後世間と闘わなければならない人は、あの弁護士を頼るだろうね。

態度が偉そうなことと、そして世間の常識からの乖離。あの弁護士たちは、弁護士としての本質を極めている。「シルクの中国服は書をするときに筆が滑るので適している。それを購入するのは政治資金の使い方として説得力がある」だって。ここまで世間の常識から外れていたら、弁護士としては最高だね。

今回の弁護士は、第三者かもしれないが、それは舛添さんの代理人・弁護人という意味での第三者。決して法的な第三者委員会ではない。そして今回調査・評価すべき対象は、違法かどうかではなく、適切かどうか。そうなると委員は弁護士以外でなければならない。そして3人以上。

「第三者委員会」を装って、自らの代理・弁護をさせることは禁じ手だ。

※本稿は、公式メールマガジン《橋下徹の「問題解決の授業」》vol.10の一部です。

(撮影=市来朋久)
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