毎月の赤字額10万円超だったダメ家計も8万円超の黒字に大改造! 家計再生のプロ・横山光昭さんが、実際にあったダメ家計簿10件の改造例をもとに、今すぐ取り入れられる家計再生アイデアの数々を伝授する。
▼松本家のレッドカード月間家計簿[年収:1200万円]
家族構成●夫(49歳・繊維商社勤務)、妻(46歳・板金会社勤務)
年収
●額面=1,200万円/手取り=889万円 月収●手取り=夫37.2万円、妻22.7万円
ボーナス
●夏・冬=夫各55万円、妻各30万円 貯蓄額●120万円

40代や50代で初めて結婚する晩婚の例も最近は多い。夫婦ともに仕事を持ちそれぞれ自立できるだけの収入や貯蓄もあるはず。しかも子供の教育費もかからないとなれば、さほど家計管理に躍起になる必要もなさそうだ。ところが、その思い込みから夫婦別財布となり、大きな落とし穴にはまりかねない。

長きにわたって独身貴族を謳歌してきた松本さん夫妻だが、今度は新婚気分を満喫しようと、仕事から帰る時間が合えば外食し、週末は旅行に出かける生活が常態化。さらに夫はジムへ通い、妻はピラティスへ通う。ブランドへのこだわりはファッションだけでなく、生活日用品までも。低価格が魅力のディスカウントストアやドラッグストアを利用する気などさらさらなかった。支払いは現金ではなくクレジットカードが当たり前。

そんなある日、クレジット利用の決済ができないという通知が舞い込んだ。「そんなバカな」と訝しがりながらも、夫婦それぞれに決済口座の残高を確認すると、全くないことが発覚。追い打ちをかけるように、妻の残業が削減され月収が大きく減ることに。

これでは、「お先真っ暗」の状態だ。今現在の家計がボーナスなしでは大赤字なのだから、老後へ備える資金などあろうはずもない。

そこで、老後に備えて目標とすべき貯蓄額をまず設定した。1000万円を超える程度しか得られないという退職金および厚生年金などから勘案すると、2000万円程度の貯蓄は欲しいところ。

しかし、赤字家計で50代目前の松本さん夫妻にとって、理想ばかり追いかけても現実味がない。当面、10年後に800万円貯めることを目標に据えた。その実現のため、改善した内容はビフォー・アフター家計簿に示した通り。まだ食費や娯楽費を削れる余地があることを考えれば、退職までに2000万円、いやそれ以上の貯蓄を築くことも難しくないかもしれない。

家計再生コンサルタント 横山光昭
マイエフピー代表取締役社長。庶民派ファイナンシャル・プランナーとして、8000人以上の赤字家計を再生。著書に『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズなどベストセラー多数。