▼事件3:宝くじで1000万円当たった!

「宝くじが当たったら……」。誰もが一度は妄想したことがあるはずだ。プレジさんは、そんな妄想が50歳のとき現実に。

当せん金額は1000万円。車やリゾート会員権の購入も頭をよぎったが、次男の大学進学を控えた時期。とりあえず全額貯蓄し、その後もとくに使うこともなかったため、貯蓄はどんどん積み増し。そして、夫が70歳時点での貯蓄残高は6737万円。次男が中学から私立に行った場合も、貯蓄残高は6137万円と、余裕ある老後を送れそうだ。

宝くじの当せん金などを手にすると、気が大きくなってパーッと使ってしまいがちだが、使い方次第で、その後は大きく左右される。

「宝くじの当せん金だけではなく、株式などの値上がり益も、残さずに使ってしまう人がいます。でも、資産形成に成功している人は、小さな値上がり益も無駄にせずに再投資しています。宝くじなどの臨時収入を手に入れたら、“1割は使って残りは貯蓄”などのルールを作っておくといいでしょう」(花輪さん)

このケースを見てもわかる通り、臨時収入は家計に余力を与えてくれる。宝くじは運任せだが、株式や投資信託など値上がり益を期待できる金融商品は、値下がりリスクもある半面、値上がりすれば預貯金以上の利益をもたらすこともある。手持ち資金はすべて貯蓄で運用するのではなく、資産の一部を投資商品に回すことも検討したい。