ベンチャー精神が誇り

国内にはたくさんの体育館がある。では、体育館とアリーナとは何が違うのか。

「体育館では飲み食いというものはあり得ない。でも、スタジアムは飲み食いしますよね。アリーナでも、食事や飲み物(を摂ること)ができるんです。もっと、わかりやすくいえば、映画館ですよ。映画館は昔、2時間も観ていたらお尻が痛くなった。でも今は違うでしょ。椅子は快適だし、音響も素晴らしい。お金を出したお客さんが2時間、そこにいるだけでワクワクするような楽しい環境、それがアリーナだと思っています」

日本協会と対立して立ち上げたbjリーグはいわば、ベンチャー企業のようなものだった。リーグもチームも株式会社である。プロとなれば、体育館ひとつ借りるのにも難儀する。経営はなかなか、厳しかっただろう。

河内コミッショナーは「リーグ自体(の収支)は大変でした」と漏らした。

「ただチームはベンチャーとして、それぞれの地域で頑張ってくれました。24チーム中、単年度でいけば、たぶん、半分以上が黒字になっているはずです。リーグの運営はともかく、ベンチャー精神を持った若い優秀な経営者、24人が育ったということは間違いありません。これだけは誇りに思います」

ついでにいえば、バスケットボール選手の活動する場を提供し、コーチやトレーナー、スタッフも拡大させた。地方の雇用促進にも貢献しただろう。