脳のギアチェンジの回数を減らす

ある仕事をしていても、ふと、他のことが気になって、別の作業を始めてしまったという経験はないだろうか。

例えば、資料を作成している最中に、メール着信に気づいて、すぐ対応しなくてもいい案件なのに返信したり、「ああ、そういえば◯社に電話するのを忘れていた」と思いついて連絡してみたり。

“習慣化コンサルタント”の古川武士氏は、多くのビジネスパーソンが身に覚えがある(けれども、ふだん無意識的にしている)こうした“寄り道仕事”の弊害を次のように解説する。

「作業の種類を切り替えるたびに脳はギアチェンジをしなければなりません。せっかくいいスピードが出ていたのに、ギアを変えると、立ち上がりは“助走の時間”が必要な分、どうしても遅くなります。これを1日に何度も繰り返すわけですから、仕事の効率が落ちてしまうのです」

理想は、ひとつの作業を開始したら、できるだけ一区切りするまで続け、ギアチェンジを少なくしたい。そのほうが脳の消耗を抑えることになる。

とはいえ、ビジネスパーソンはマルチタスクを抱えているのが現実。図のように得意先のA社・B社に対して、ほぼ同時期に対応しなければならない場合、どうすれば時間の効率化が図れるのだろうか。

「タスクは違っても、同じ作業をできるだけまとめてこなしてしまうことです」