コツは「小さく変化」マンネリを打破する

冒頭で紹介した「憂鬱」の数々は、この図で言うところの「現状領域」から抜け出せていないことが原因のひとつだと思われます。

まさに「いつも通り」の現状領域の住人になりすぎて変化していないことが根本的な問題となるのです。「仕事がつまらない」人は、その仕事が適職ではないのではなく、マンネリで退屈になっている可能性があります。

それは、その人が挑戦をしていないからに他なりません。自分の能力以上の挑戦をする場があれば、退屈感は消えて、リスクと刺激がやってきます。

人間関係も同じです。「友人がいない、ひとりで過ごす」ことがパターンになってくると一番楽です。しかし、このパターンの呪縛からは出会いは生まれにくい。面倒でも新しい人間関係を作りにいく必要があります。社会人向けの勉強会でもいいでしょう。テニスサークルでも、ジョギング同好会でもいいでしょう。

まずは、大好きなことを始めて、その仲間を見つけると友人もでき、その中から次のヒントが見えてくるかもしれません。

ポイントは、「小さく変化」し、「小さく挑戦」することです。

▼では、どうすれば、変化できるのか?

コツは、心理的に「変化領域」に出ること。意識して「現状領域」から出てみるのです。「領域」の内容は、仕事でもプライベートでも構いません。

心にはウォームアップが必要です。いきなり、大きな変化をしろといわれても、難しい。「いつも通り」を維持したいのが、本能です。いわば深層心理の“引力”のようなものがあるのです。

コンサルティングをしていて、私がしばしばご提案するのは次ページのような行動リストです。ぜひ参考にして、1週間に「3つずつ」変化を取り込んでみてください。このリストからあなたに取り込める変化を決めてみてはいかがでしょうか。