「雑費」額が多い家はお金が貯まらない

▼Q2:家計簿に「雑費・その他」欄がありますか?

次は「変動支出」です。

変動支出は、食費や水道・光熱費、通信費、交際費……などといった毎月金額が変わる支出のことです。ここで案外大事なのは、何に分類していいかわからずに「雑費・その他」欄を作ってしまうこと。これが落とし穴なのです。

家計簿をつけている方は、下の図に項目をできるだけ細かく書き出してください。家計簿をつけていない方は口座から引き出したお金やカードの明細書をもとに、ざっくりと支出内容を分けてみましょう。

1月から12月まで書き出してみましょう。合計すれば、年間の変動支出が分かります。

●「変動支出」見直し法

しばしば起こりがちなのは、何に使ったかわからない「使途不明金」の発生です。前述しましたが、家計簿をつけるときは「雑費・その他」の欄を設けず、できるだけ何に使ったかがわかるようにすること。楽しい項目の名前をつけてもいいですね。1年だけでもがんばりましょう。要は「つじつま合わせ」の項目をなくすことが目的です。

交際費や小遣いは、あらかじめ毎月一定額の予算を決めて、その範囲で使うといいでしょう。

夫の小遣いの予算はきっちり決まっているのに、妻の分は予算を決めず生活費からその都度出している……なんてことはありませんか? 使い過ぎになっている可能性があります。

通信費、光熱費、交際費、小遣い……。そのバランスを見ながら使い過ぎだなと思う項目を思い切って見直せば、その分を貯蓄にまわすことができます。