新刊『いばる上司はいずれ終わる』(プレジデント社)より、前々回(http://president.jp/articles/-/17869)、前回(http://president.jp/articles/-/17873)と、2回にわたり、鳥居正男社長の「謙虚という戦略」を紹介した。今回のテーマは「日本人らしい働き方」。週末にリフレッシュして、「月曜日の朝」を迎えるにはどうすればいいのか。鳥居社長は「99%の働き方」と「101%の働き方」には「小さくて大きな違いがある」と主張する。

心の持ち方ひとつで意識を変えることができる

仕事と生活を分けてプライベートな時間を確保した方がいいと考えるのか。仕事を生活の一部と捉えてその中でバランスを保つ方がいいと思うのか。個人の仕事に対する考えや働き方は誰から強制されるものではなく、それぞれが選択すべき問題なのでしょう。

「ワーク・ライフ・バランス」は欧米で広まり、日本でも2000年代後半からメディアで取り上げられるようになりました。仕事と、子育てや親の介護などを含めた私生活全般との調和を目指す取り組みを指す言葉です。

『いばる上司はいずれ終わる』(鳥居正男著・プレジデント社)

日本の内閣府は“仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章”として次のように定義しています。

“我が国の社会は、人々の働き方に関する意識や環境が社会経済構造の変化に必ずしも適応しきれず、仕事と生活が両立しにくい現実に直面している。

誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる健康で豊かな生活ができるよう、今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現を希求していかなければならない”

私は、かならずしも仕事と生活が対立関係にあるとみる必要はないと感じています。対立していると定義づけてしまうと、日曜日の夜に「明日からまた仕事か……」という気持ちになってしまうのではないでしょうか。

考え方や心の持ち方ひとつで意識をがらりと変えることができます。

もちろんアメリカやヨーロッパの人たちのように仕事と生活をきっぱり切り分けて休暇を取ってリフレッシュすることは必要であり、とても大切なことです。しかし休暇のために仕事を頑張っていると聞くと、ちょっと違和感を覚えます。休暇とは、仕事をより楽しむために気分転換するもの――そんなバランス感覚のほうが日本人に合っているような気がします。