ドイツまでの「12時間」でやるべきこと

先日も会議に参加するために本社のあるドイツ・インゲルハイムに4泊5日で出張しました。

最初の2日間は医療用医薬品事業のドイツ本社と各国の販売責任者の会議。最後の1日は午前8時から午後5時まで、本社のトップと各国の現地法人の社長が集まる45人ほどの会議でした。

会議は自分をアピールする場でもあり、本社の幹部にとっては各国の法人の事業やそれぞれの国の社長を評価する場でもあります。

重圧を克服するためには周到に“準備”するしかありません。

何を聞かれても即座に答えることができるように、日本の経済状況のデータから自社のすべてのビジネスの主な製品の売上、シェア、対前年伸び率まで頭に叩き込みます。毎回出張前の2~3日間で20時間以上集中して準備するようにしています。

日本からの飛行機内での時間は私にとって貴重な最後の仕上げの時間になっています。東京からフランクフルトまでは約12時間ありますが、これまで行きの飛行機では一睡もしたことはありません。これは以前いた会社でも海外での会議に参加するときには全く同じパターンでした。ゆっくり寝ているということは考えられません。食事はまとめてもってきてもらい、食べ終わったらすぐに片づけてもらって、早速資料の読み込みスタート。

機内は誰にも邪魔されない仕事には最適な時間となります。不明な部分を書き出しておき、ホテルにチェックインしてすぐパソコンを繋ぎ、日本の社員にメールで問い合わせます。社員たちもこのパターンを知っていますから、私が本社に会議で出かけたときには速やかに対応してくれます。ありがたいことです。