大塚製薬工場が製造する経口補水液「OS-1(オーエスワン)」が、味とパッケージが新しくなって再登場した。リキッドタイプ、ゼリータイプともに3月から各販売店へ出荷されている。

OS-1は、軽度から中等度の脱水状態の人体に対して、水や電解質を補給・維持するのに適した病者用食品。具体的には、感染症腸炎、感冒による下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態、高齢者の経口摂取不足による脱水状態、過度の発汗による脱水状態等に適している。

オーエスワン
(左)500ml。希望小売価格190円(税抜き) (中)280ml。希望小売価格133円(税抜き)
ともに賞味期限12カ月
オーエスワンゼリー
(右)200g。希望小売価格190円(税抜き)。賞味期限9カ月

このたびのリニューアルにより、リキッドタイプは関与する成分(水分・電解質補給効果)はそのままに、一部原材料と充填方法の見直しによりすっきりとした飲みやすい風味に変更された。さらに賞味期限もこれまでの9カ月から12カ月へと延長。日々の体調管理はもちろん、保存の面でも有用だ。中身の変更に伴い、ボトル形状が丸ボトルへと変更され、ユニバーサルフォントの新採用などパッケージのデザインも一新。また200mlボトルを販売終了とし、新たに280mlボトルを加えた。ゼリータイプもリキッドタイプと同様にパッケージデザインが一新された。

水と電解質を口から補給する経口補水療法は、もとは1970年代に、開発途上国でコレラ感染による下痢に伴う脱水状態に使用する目的で生まれたものである。点滴などの医療設備が不足する中、安全性、手技の簡便さから経口補水療法が採用され、その後世界各国に広まった。今では20世紀最大の医学上の進歩のひとつといわれており、世界保健機関(WHO)やユニセフも経口補水液の配布を行って、脱水発症初期での補水治療に関する啓発活動を進めている。

世界保健機関の提唱する経口補水療法の考えに基づいて、経口補水液の開発に日本でいち早く取り組んだのが大塚製薬工場だった。2001年にOS-1の販売をスタートすると、臨床試験結果に基づいて個別評価型病者用食品(※)の表示許可を、リキッドタイプは04年に、ゼリータイプは06年に取得。さらにこのたびのリニューアルによりすっきりとした風味になり、病気時の使用だけでなく、日ごろの体調管理にも役立つ、より身近な飲料になった。体調管理はビジネスパーソンの基本のき。脱水状態に注意が必要になるこれからの季節に活用したい。

※特別用途食品のうち、特定の疾病のための食事療法上の期待できる効果の根拠が、医学的・栄養学的に明らかにされている食品として、消費者庁が認めた食品のこと

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