資料のメッセージを効果的に視覚化する「テキスト・表」の使い分け (3ページ目)

【練習問題】ステップを踏まえて表をつくろう

Q. 　あなたはシステム会社の営業マンです。かねてより提案していた社内SNS導入について、クライアントから前向きに検討したい、ついては、わが社に最適なSNSアプリケーションを提案してほしいとの返答がありました。そこで、比較検討する表を作成することになりました。この情報をもとに、項目切り出しを行い、表を作成してください。
表で評価すること⇒●最も適したSNSアプリケーションは？
評価事項⇒●機能性が高い●信頼性が高い●実現可能性が高い

【解答例】量と質、実績とブランド、コストで評価しよう

【POINT】
▼表上・項目の切り出し例
●3段目で導き出した評価項目から具体的な評価項目を切り出す。実績なら事例数、ブランドならランキングで評価できる。
▼表下・表作成例
●量のセル内では、機能をカバーしている個所を塗りつぶす記述方法を採用した。ひと目でカバー率が把握できる。
●Cを線で囲んだ。機能性の充足度が最も高い点にフォーカスさせ、これを導入すべきという話につなげるためには効果的だ。

＆Create（アンド・クリエイト）代表清水久三子
1969年、埼玉県生まれ。お茶の水女子大卒。日本IBMグローバル・ビジネス・サービス事業部、ラーニング&ナレッジ部門リーダーを経て、2013年独立。著書に『プロの課題設定力』『プロの資料作成力』などがある。

（構成＝大塚常好（プレジデント編集部））