2016年3月28日(月)

プレゼンのメッセージにインパクトを与える“6つの要件”

素晴らしい報告書・提案書の練習:[構成・文章化]STEP2-1

PRESIDENT 2013年4月1日号

&Create(アンド・クリエイト)代表 清水久三子 構成=大塚常好(プレジデント編集部)
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「仮説立案」「構成・文章化」「ビジュアル化」の3ステップ構成。各ステップの講義&練習問題であなたの資料作成力がぐんぐん伸びる。

メッセージとは

このステップ[構成・文章化]では、相手にしてほしい「伝えるべきこと」を、相手の頭の中の本棚をイメージして、その本棚に情報を収めやすいように全体を並べ替えるまでを説明します。いよいよパソコンの出番、と言いたいところですが、もう少し辛抱してください。

まずはメッセージの作成です。そもそも資料におけるメッセージとは何か。メッセージの大前提として「A(根拠)だから、Bすべきである(主張)」という文脈が成立していないといけません。

ところが、しばしばよく見られるのは「Bすべき」と主張ばかりを押し通そうとする事例です。根拠が欠けているので、相手はたいがい「なんで?」と聞いてきます。逆に、「Aです」という根拠(状況説明のグラフや表など)をひたすら述べるのみで主張がないという事例も少なくありません。この場合、相手は「それで?」と聞いてくるでしょう。こうした人々は、自分はリスクを取りたくないという意識なのでしょうか。

しかし、提案・報告する場面で何らかの論拠に基づいたプレゼンをするのは、「相手に何かをしてほしい」からであって、そこには一定のリスクが生じます。だから、その覚悟を持ち、「こうしてほしい」という主張を打ち出すべきです。

主張と根拠が揃っていても、あまりにも当たり前のことを述べているだけでは、メッセージとしては弱い。この場合も残念ながら相手に伝わりません。メッセージの内容にインパクトを与えなければなりません。そんなとき私が参考にしているのが『アイデアのちから』というビジネス書です。全米で150万部以上売れたベストセラーですが、優れたメッセージには6つの要件が備わっていると紹介しています(図を参照)。

6つの要件を左上から順番に満たしていくことを心がけてください。一番左上の「単純明快」から「信頼性」まではメッセージそのものを補強する必要要件です。そのうえで、最後の「感情訴求」「物語性」を満たすことで、さらに強く相手の心へ浸透させることができるのです。

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