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小路アサヒ社長「今年をビール復権の年にする」

ビール大手がビール類飲料(ビール、発泡酒、第3のビール)の本流であるビールの復権に向け、一斉に本腰を入れ出した。典型はアサヒビールで、7年ぶりに新ブランド「ザ・ドリーム」を3月に投入する。サッポロビールも同月、老舗高級ビール「ヱビスビール」を33年ぶりに刷新するほか、主力「黒ラベル」で初の派生商品となる「サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー」を4月に発売する。キリンビール、サントリービールもビール強化に乗り出しており、四つ巴の激しいシェア争いが繰り広げられるのは確実だ。

「今年をビール復権の年にする」

アサヒの小路明善社長はザ・ドリームを発表した1月6日の記者会見で、ビール復権に並々ならぬ意気込みを示した。同社はトップブランド「スーパードライ」で国内ビール市場の首位を独走する。

しかし、若者のビール離れも相まって、スーパードライの販売量はピーク時の5割強に落ち、新ブランドを「一本足打法」と揶揄されるスーパードライに続く商品に据え、ビール復権への足がかりにしたい意向だ。実際、スーパードライは辛口とキレを売りにするのに対し、ザ・ドリームはコクと爽快なキレのある味わいに仕上げ、スーパードライとは異なる需要を吸い上げ、ビール販売のボトムアップにつなげる。

ビール復権を巡っては、サントリーが昨年秋に29年ぶりに主戦場である中級品市場に新ブランド「ザ・モルツ」を投入し、先鞭を付けた。それも「うま味」を前面に、国内ビール販売で半数を占めるスーパードライに真っ向勝負を挑んだ。キリンも主力の「一番搾り」に販促費をつぎ込み、サッポロも黒ラベルが微増ながら21年ぶりに前年実績を上回るなど、スーパードライの牙城に斬り込み、“包囲網”を形成した。

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