【田原】そこにビジネスチャンスが?

【鈴木】わかりません。ただ、新しい時代の都市のデザインはきっと必要になる。スマートニュースでやるかは別にして、興味は持っています。

【田原】わかりました。引き続き注目しています。

田原氏への質問:テレビだからできることって何ですか?

【田原】テレビ東京に入社したのが1964年。かれこれ50年もテレビの世界にいます。番組をつくったり、討論の司会をしてわかったのはテレビは抽象化が苦手だということです。鈴木さんに解説してもらった「なめらかな社会」の概念を、テレビで伝えるのは相当難しい。活字なら抽象化して伝えられますが、映像じゃ限界がある。

逆にいうと、テレビの本質は具体性にあるといっていいでしょうね。たとえば「なめらかな社会」の概念は伝えにくくても、これがなめらかな国だ、それを邪魔する敵は誰々だと具体的に見せることで、視聴者に理解してもらえる。この性質は、将来、映像の主役がテレビからインターネットに移ったとしても変わらないと思います。

遺言:テレビの本質は具体性にあり

田原総一朗
1934年、滋賀県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、岩波映画製作所入社。東京12チャンネル(現テレビ東京)を経て、77年よりフリーのジャーナリストに。若手起業家との対談を収録した『起業のリアル』(小社刊)ほか、『日本の戦争』など著書多数。
(村上 敬=構成 宇佐美雅浩=撮影)
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