2016年3月1日(火)

経営者は東大博士! 人気ニュースアプリの生みの親【1】 -対談:スマートニュース会長・共同CEO 鈴木健×田原総一朗

田原総一朗の「次代への遺言」

PRESIDENT 2016年2月29日号

村上 敬=構成 宇佐美雅浩=撮影
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新聞や雑誌の記事を無料で見られるニュースまとめアプリ、スマートニュース。無数にあるニュースはどのように選別され、どんな仕組みで運営しているのか。経産省から天才プログラマーに認定され、学術書も執筆する異色の創業者に話を聞いた。

ヤフーのニュースとどこが違うか

【田原】さっそく教えてください。鈴木さんが2012年にはじめられたSmartNews(スマートニュース)は、ヤフーのニュースと何が違うのですか。

スマートニュース会長・共同CEO 鈴木健氏(東京・渋谷区神宮前のスマートニュース本社にて)

【鈴木】大きな違いは2つあって、1つは使いやすさです。じつはスマートニュースの前にもいろいろなところがニュースアプリを出していました。たとえば日経新聞のアプリもあれば、ニフティやヤフーもあった。ただ、それらは使いづらくて、人気もありませんでした。

【田原】ヤフーでニュース見る人は多いと思っていたけど、違うんですか。

【鈴木】ブラウザーでヤフーのニュースを見る人はたくさんいましたよ。でも、アプリを使って見る人は少なかった。当時、AppStoreというアップルのストアでニュースカテゴリー1位のアプリは、全体ではだいたい250位から300位。ユーザーはおそらく10万、20万というレベルだったんじゃないでしょうか。

【田原】スマートニュースは?

【鈴木】出した翌日にAppStoreの4位になりました。ノンプロモーションだったので、びっくりしました。

【田原】さっき、スマートニュースは使いやすいとおっしゃった。実際に触ってみて気づきましたが、ヤフーはニュースのヘッドラインが並ぶだけなのに、スマートニュースは新聞みたいに写真がついて、記事の大きさがまちまちになっている。

【鈴木】レイアウトはかなり意識しています。あと、使いやすさという点でいうと地下鉄で読めることも大きかったです。僕がスマートニュースの企画を考えていたのは4年前。当時は電波状況が悪いところが多くて、スマホを持っていてもゲームをするくらいしかありませんでした。地下鉄で周りを見回すとみんなゲームばかり。ふと自分のスマホに視線を落とすと、やっぱり僕もゲームを開いていた(笑)。でも、スマホが普及する前はみんな車内で新聞を折りたたんで読んでいたのだから、ニュースの需要がないわけじゃない。だから電波がなくても読めるようにしようと共同創業者の浜本階生に提案して電波のあるところで1回、アプリを起動しておけば、あとで電波がないところでも読めるようにしました。

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