余談だが、ある企業では特定のある部署でだけ、うつ病が突出して多く発生した。調べてみると、2つの原因があるとわかった。1つは上司が部下の人となりにまったく関心を持っていなかったこと。もう1つは、「仕事に集中できるように」とデスクを壁で仕切ったため、同僚とのおしゃべりが減り、働く人の孤独感が募ったこと。やはり仲間と和気あいあいと働ける環境は大事だ。

理想をいえば、自分の仕事だけでなく同僚の仕事にも関心を持ち手伝うことで、「苦楽を共にした仲間」という絆が深まる。コミュニケーション活性化の第一歩はお互いの共通項を見つけること。リーダーは、チーム全体の目標を提示し、ともに頑張るといった風土をつくっていく必要があるだろう。

▼仕事で好かれるマナーの大原則
1.親しき仲も「お礼の言葉」「挨拶」を
2.相手の仕事にも興味を持つ
3.自慢話、聞くほうはうんざり!

【調査概要】楽天リサーチの協力を得て実施。対象:組織で働く1000人(20~50代、男女比1:1) 期間:2014年3月3~5日 【集計方法】回答を次のようにポイント化して集計(救いようがないバカ:4、かなりバカ:3、ちょいバカ:2、気にならない:1)

FeelWorks代表・青山学院大学兼任講師 前川孝雄
1966年生まれ。リクルートで「リクナビ」等の編集長を経て起業。企業の人材育成を手がける。独自開発した「上司力研修」は延べ100社超で導入。
(構成=長山清子)
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